博多の総鎮守お櫛田さんへお参り – 櫛田神社 –

櫛田神社は博多祇園山笠が奉納される神社で、
博多っ子からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている博多の守り神です。

不老長寿商売繁盛のご利益があります。

福岡県出身の私ですが、実は行ったことがなく…
(少なくとも物心ついてからは行った記憶がありません)
今回ぜひお参りしてみようと行ってきました。

本殿をお参りすると、その右側には<霊泉鶴の井戸>というものがあります。
これは本殿地下から湧き出る霊泉だそうで、神社内でも最も古い井戸。
水を三口に分けて飲み、本人や家族などの無病息災を願う不老長寿の水として長く大切にされてきたそうです。

ちなみに今はこのお水飲めませんのでお気をつけください!

さらに奥へ進むと<博多べい>というものがあります。

豊臣秀吉の太閤の博多町割りによって再興された街には
「博多べい」と呼ばれる土塀が多く作られたそうで、この土塀には石や瓦などが埋め込まれています。

櫛田神社にある「博多べい」は、
博多三商傑の一人、島井宗室(しまいそうしつ)の屋敷跡にあったものを移築再建したもの。

博多は商人によって繁栄した街ではありますが、数多くの戦乱に巻き込まれた街でもあるそうです。
焼き討ちなどで荒廃した博多を復興しようとしたのが豊臣秀吉の博多町割りで、
商人が協力を惜しまなかったそうです。

石や瓦など瓦礫のような素材を使って作られていますが、
どんな状況でもできることをやって、街を復興したい!活気ある博多を取り戻そう!という
博多商人の不屈の精神が見えますね!

博多祇園山笠が奉納される神社ということで、境内には飾り山笠が展示されてあります。

私と山笠の思い出といったら。
私が通っていた高校では、山笠が校内に入ってきてエントランスをぐるりと回っていました。
調べてみると「流舁き(ながれがき)」という行事でした。
ふんどし姿の男性たちが、ものすごい勢いと掛け声で山笠をどんどん運んでいきます。
それにみんなで思いきり水をかけていて、
私は校舎の窓から見ていただけですが、当時圧倒されていた記憶があります。

これは飾り山笠で観賞用なので、これがそのまま街中を走るわけではないですが
そばで見ると圧巻ですね。

神社境内に「博多歴史館」というところがあるのですが、
改装中だったため行くことができませんでした。残念。
ここには山笠や櫛田神社の歴史が展示されているそうなので
再開したらぜひ行ってみたいと思います。